「皮膚に出来てしまったシミ*¹を薄くしたい」「これ以上シミ*¹を増やしたくない」と悩んでいませんか。
美しい肌に憧れるなら毎日のスキンケアが大切です。スキンケアに欠かせないのはビタミンCです。
シミ*¹は乾燥や紫外線を一番気にしないといけませんね。紫外線を浴びるとメラニンの生成が活発になりターンオーバーしきれず、そのメラニンが皮膚にとどまって色素沈着になります。
「そんなシミ*¹を阻止したい」
このような悩みを抱えている方にシミ予防に欠かせない、ビタミンCとビタミンC誘導体に注目しました。
ビタミンCは、水に溶けやすく、酸化しやすいため、改良したのがビタミンC誘導体です。
今回は美容効果の高いビタミンCとビタミンC誘導体の2つの効能と効果をお伝えします。
ビタミンCとビタミンC誘導体の基本的な違い
ビタミンは13種類で脂溶性と水溶性に分類されています。
脂溶性 | 水溶性 | |
ビタミン | A・E・D・K | B1・B2・B3・B5・B6・B7・B9・B12・C |
ビタミンの種類は多いのですが、多くの女性が美容を意識し始めたころから聞いているビタミンCの効能効果などお伝えします。
ビタミンCは、乾燥や紫外線によって真皮にあるメラノサイトから作り出されるメラニンがターンオーバーによって角層から表皮に移動する際に有効成分として働きます。
またビタミンCは皮膚細胞にあるコラーゲンの生成に欠かせません。しかしビタミンCは人の体では直接作ることはできないため摂取が必要です。毎日できるだけ摂取できるよう心がけましょう。
それではビタミンCの効能効果を説明していきましょう。
ビタミンCの効能と利点
ビタミンCの効能効果は5つです。
抗酸化作用
水溶性であるビタミンCは、抗酸化作用が強いため他の分子に付いて酸化してしまう性質があります。さらに空気や光に触れると酸化しやすく、水に溶けやすい性質をもっているので、角質層まで浸透しません。
免疫機能の効果
ビタミンCは免疫機能をサポートして、感染症や病気に対する抵抗力を高めています。
白血球の働きをサポートし、体内に侵入した細菌・ウイルス・病原菌を排除します。そのためビタミンCが少ないと免疫力が低下して風邪をひきやすくなります。
コラーゲン合成の促進
ビタミンCはコラーゲンというタンパク質の合成を促進します。そしてコラーゲンは骨・軟骨・皮膚を形成するタンパク質であり重要な役割をしています。
コラーゲンが豊富に作られると細胞同士が強化されて病原体が体に侵入しにくくなります。
鉄吸収の促進
ビタミンCは非ヘム鉄(食物の鉄分)の吸収促進しています。鉄を吸収することにより赤血球の形成や酸素の運搬に役立つのでビタミンCは体に必要な成分です。
ストレス作用
ストレスに反応して副腎皮質から分泌するのが「コルチゾール」です。コルチゾールの正常な分泌を保つためにもビタミンCを補給することが大切です。
しかしビタミンCの多くは尿として流れてしまうので、毎日摂取することを心がけましょう。
ビタミンCが多く含まれる食品はイチゴ、キウイ、ジャガイモ、赤ピーマンなど、毎日の食事にバランスの良いメニューを考えましょう。
ビタミンC誘導体の効能と利点
ビタミンC誘導体はビタミンCを改善し安定性に優れた成分です。
肌への浸透力は角層まで届き、浴びてしまった紫外線に対して、メラニンの生成、チロシナーゼ活性を阻止すること、メラニン色素還元の働きがあることがわかっています。
肌の角層まで浸透するビタミンC誘導体は、ビタミンCに変化する性質を持っているので上記に記した効能が期待されています。
ビタミンC誘導体は美白*²対策・ニキビ予防などの美容効果などに期待できます。
ビタミンC誘導体の種類
ビタミンC誘導体は3種類がありそれぞれ安定性と効能に違いがあります。
即効性が高く皮膚の浅い部分の効果となります。高濃度のビタミンC誘導体は刺激があるため敏感肌・乾燥肌の方は試しながら使用するといいでしょう。
水溶性のビタミンC誘導体は化粧水や美容液に配合されることが多いです。
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル・パルミチン酸アスコルビル・ステアリン酸アスコルビル
水溶性に比べて即効性は劣るけれど、脂溶性は肌の角質層まで届くので、ゆっくりと美白*²対策やニキビ予防に期待できます。肌のバリア機能を整えて抗酸化作用の特徴を持ちます。
脂溶性のビタミンC誘導体はクリームや乳液に配合されることが多いです。
パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na (APPS)・イソステアリルアスコルビルリン酸2Na・カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸
水溶性と脂溶性のどちらの特徴も持ち合わせています。即効性と角層までの浸透力が高く美容界および多くの方々に注目されています。
この特徴を生かし配合されているのは化粧水からクリームなど幅広く使用されています。
ビタミンC誘導体を使用する際のポイント
知っておきたいポイントを紹介します。
目的に合った種類を使用しよう
紫外線を浴びてしまったら、即効性の高い水溶性のビタミンC誘導体を、毎日のスキンケアに使用したいですね。また効果はそれだけではなくニキビ予防や年齢によるケア対策として期待できます。
水溶性の高濃度ビタミンC誘導体は吸収性が高く、表皮の浸透が早いけれど刺激を感じる方がいます。敏感肌の人は柔らかい肌の部分で試してから使用してみましょう。
刺激の少ない脂溶性や両親媒性を先に使用して見るのもいいでしょう。
スキンケアの手順
各化粧品メーカーの使用方法に沿って毎日のスキンケアをしましょう。
基本は化粧水⇒美容液⇒乳液⇒クリーム
当たり前の手順ですが、きちんとお手入れをすることにより弾力があり、きめの細かい肌につながるでしょう。
なお季節が変わり体調が良くないときには、今までの基礎化粧品でも敏感に感じる場合があるので、使用する量を少なくしたり、皮膚科に相談したりしましょう。
*¹乾燥によるシミ、くすみ
*²美白メラニンの生成を抑えシミ・ソバカスを防ぎます。
まとめ
今回はビタミンCとビタミンC誘導体の違いを紹介しました。ビタミンC誘導体は肌の角質層に浸透するとビタミンCに変化する特徴を持っています。
酸化しやすく、水に溶けやすい性質のビタミンCには抗酸化作用・免疫機能の効果・コラーゲン合成の促進・鉄分吸収の促進・ストレス作用の効能といった優れた効能を持っています。吸収されやすいビタミンC誘導体を利用して有効に活用しましょう。
また使用時に、肌に変化があった場合は医師に相談しましょう。
アスコルビルグルコシド・アスコルビルリン酸Na・リン酸アスコルビルMg・3-0-エチルアスコルビン酸